■ごあいさつ


釉薬を作り始めて早40年程経ちます。
四季の色合いを人々が口にする食器にうつし、デザインを壊さず、料理の盛り付けを邪魔しない釉薬が出来るよう日々研究しています。
焼成にはガスや電気がある中、800℃から1300℃前後、酸化・還元をシャトル窯、トンネル窯の微妙な温度差も調合で対応しながら生産しています。
しかしエネルギー問題が問われている今日、本焼成一回で陶器の絵付けが出来ればと、釉薬を素材とした盛転写を企業や個人にお勧めしていきたいと考えております。



■特許について

弊社では、釉薬(食器に塗ってある色薬のこと)で陶磁器に絵付けをする新技法を発明しました。 技法は、釉薬自体を絵付けの材料とし、釉薬を部分的に250ミクロン以上の厚さに千度以上の高温で焼付け、表面に凹凸を持たせることで絵柄を描くものです。 釉薬の厚さの差による絵付けは、陶磁器の接着面と空気に触れる面を同時に処理することが難しいですが、釉薬の粒子を細かくして密度を均一にすることで解決しました。 高温焼成のため、絵柄がはがれず、食器洗浄器でも色落ちしません。

この技法は、「厚盛釉薬転写による厚盛加触方法」として、特許第3169581号を取得しました。